■山2あ1731号
■導入:昭和35年(1960年)、新製
■型式:三菱MAR471
■車体:西工
■形状:リヤエンジン、前折扉
■用途:貸切
■配席:ロマンス
■構成:1731(S35.10〜S48.10)
昭和35年度導入の最後の1台は、小郡線、及び秋吉線に特化した仕様を持つ、
特別仕様車となりました。
車台は、漸く三菱が実用化したフレームレス・モノコック構造のM(A)R型で、
165馬力、エアサス付きとなり、車体は西工の前扉式が選択されています。
特筆すべきは「トランペットスピーカー」の採用で、正面幕板部にメッキグリル
を伴って設置されていたようです(正面左から系統幕、方向幕、スピーカーの順)。
これが何を放送するためのものなにか、今となっては分かりませんが、観光地、
及び乗客の集合地点での音楽や、案内放送を行ったものであると想像されます。
こうした特殊装置のおかげか、本車は昭和35年度の車としては異例の長寿を
左の写真は令和元年7月にご提供頂いたもので、この写真ではスピーカー部の
メッキグリルは既に撤去されているようです(昭和47年頃撮影)