■山22う998号型
■導入:昭和52年(1977年)、新製
■型式:三菱MP117M
■車体:呉羽
■形状:リヤエンジン、前折・中折扉
■冷房:三菱(サブエンジン)
■用途:路線
(計3台)
前年度に続き翌年度も15台が購入され、その先陣として登場したのが、MR系に
代わる待望の三菱最新型「MP」系車(215馬力)です。
う658号型、上記う871号型と同様、小郡駅新幹線口に乗り入れるため冷房を
搭載し、貸切車のように着座位置が全て揃えられた客席と、緑色のゴムで覆われた
床材が高い車格を示します。
また、インパネも上記う863号型とは異なり、黒色のシボ加工が施されており、
黒い筐体の冷房吹き出し口、及び長尺に見える車体長とが相まって、重厚な雰囲気
に包まれていました。
ただし、エアサスとバックアイは装備しておりません。
細かいところでは、後部幕板のアクリルに記載された「山口市営」の文字が省略
され、後部腰帯部の表記は「山口」と「市営」の文字間が大きくとられて、広告板の
設置が前提となるように位置を変更しています。
1000のみは、運転席の「停車知らせ灯」をピボット式の自立タイプ(角形)に
変更。
本型の3台はその充実した装備と高出力を生かし、幹線の優等便をはじめ、
宇部空港線の「特急」にも充当されるなど大いに活躍しました。
999は、後にバス利用促進の目的で、当時の大きな顧客であった大内小学校の
生徒の手による絵画が両側面に描かれ、存在感を高めています(平成6年頃に劣化の
ため消去)。
3台とも交通局の宮野移転を機に廃車処分され、小郡の解体業者敷地に2000年
代初頭まで留置の末、姿を消しました。