当サイト管理人「局長」の自己紹介、及び当サイトの設立趣旨、目的等を簡単にご紹介致します。
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■趣味から研究に
 続く2009年頃には、趣味の状況に大きな変化がありました。
 それまでに情報交換の範囲、そして交友関係等が大きく広がった結果、先ず2009年の1月には「山口ケーブルビジョン」さんよりテレビ
取材を受けることとなり、その効果によって、遂には元・山口市交通局の職員の方々や、市の公文書、写真、資料の数々に直接アクセス
できるようになり車両に関する事実に基づく知識と、情報が著しく増えることになります。
 この時点で、私の「趣味」はもはや「研究」の領域へと大きく方向性を変えたといっても過言ではないかも知れません。
 
 2010年2月には、防長交通社等の協力のもと、元職員の方、県内外のバスファンとともに、貸切った赤バスで廃止路線を巡る企画を実施。
 
 2012年には、様々な方々の協力を得て、研究成果をまとめる書籍版「山口市営バスの記憶」を発刊。
 
 以降も元職員の皆様とは交流を重ね、同時に趣味的な情報交換が出来る友人の方(愛好会)も増えていきました。
 
 2019年3月には、とうとう「山口市交通局 閉局20周年記念 昼食会」を多くの方の助けを得ながら企画・立案し、元職員の方々およそ
60名とともにその日を迎えるという、これまで考えられなかったイベントまで催行できるようになりました。
赤バスとわたし
 
■唯一の楽しみ
私は、現在は広島県内に実家があるものの、元々は山口市の出身です。
 
小学生の頃は、基本的には徒歩で通っていましたが、市内で転居した5〜6年生の2年間は、この「山口市営バス」で通学をしておりました。
 
ちょうど好奇心旺盛の年頃であり、僅か2年間の利用ではありましたが、毎日乗る様々な形態の新旧のバス達は強烈な印象を残し、興味
持たせてくれるのには充分過ぎる存在だったのでしょう。
学校や勉強は(大)嫌いでしたが、登下校時に乗るバスだけは、唯一の楽しみでした。
 
時期的には、地方都市もバスの構造が「モノコック」から「スケルトン」に移行する頃であり、新車が続々と入る一方で、同じ数だけ廃車が
発生してしまう非情な現実に、一喜一憂したものです。
 
中学校に進学するとバス通学は終了し、自転車を利用するようになりましたが、(旧)国道9号線を走るバスの姿や交通局の現況には、常に
注意を払っていました
 
■広島へ転居
しかし中学1年生の終わりに、親から広島へ転勤(引越し)の話を聞き、愕然とします。
現代のようにスマホやデジカメなどは無く、気軽に写真記録などは子供には残せない時代。
「何かこの街の記憶を形に残さなければ」と思うようになり、思いついたのが「好きだったバスの写真を撮っておこう」という、結論だったの
でした。
 
それ以降私は、家のカメラを持ち出し、自転車で街へ連日の様に撮影をしに出かけます。
学校へもカメラを持参し、その帰り道に、制服のまま、防府市まで撮影に行ったこともありました。
これはもう執念とでも言いましょうか。
撮影されたバスの写真枚数は100枚以上にも及び、私は大きな満足で広島へ引っ越したのでした。
  
ところがその後の広島での中学、高校時代や、滋賀での大学時代、東京で就職した私の趣味は多様化し、私生活の変化もあってバスへの興味は
次第に薄れてしまいました。
平成11年(1999年)の市営バスの解散と、その前後の様子にも殆ど無関心で、今から思えば実に惜しいことをしたと思っております。
■ホームページ作製
こうしたバス以外の趣味等が一段落したのは、市営バスの解散からおよそ3年が経過した平成14年(2002年)になってからのことでした。
全国の自治体で公営交通企業の民営化・廃止が相次ぐようになると、経済学部で学んでいた私としては、かつての趣味の懐古と相まって、
突然問題意識が芽生えてきました
 
折しもパソコンがある程度使えるようになっていたことから、約10年前に撮影していた写真を基に、「山口市営バス」をテーマにしたホーム
ページの作成を決断。
自分のなかで秘蔵しておくつもりだった写真群が、ここに至って思わぬ形で活用されることになったのです。
  
同年4月、ページのタイトルは「山口市営バス 執念の記録」としてスタートしました。
その後は他の方のページを参考にしつつ、レイアウトを順次変更と改良を繰り返します。
 
2003年の冬には、タイトルを「山口市営バスの記憶」に変更。
2004年の秋には、紹介された新資料を基に大規模なレイアウト変更を行い、全体的な評論も大幅に加えました。
2006年から2007年までは仕事が多忙になってしまい、再びバスとは距離を置くようになってしまいましたが、2008年からは三度情熱が
復活し、情報量を大幅に増やしています。
 
近年は、以前と比べると評論色は薄れ、個人情報の関係もあるため、車両の情報を中心とした、より趣味的な方向にアレンジしています。
    富士フィルム
  フラッシュフジカ AF
1993年当時の我が家にあった標準
カメラ。38mm単焦点。
 
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記録の要:取材カメラの変遷
    ペンタックス
     ズーム105R
我が家初のズーム自動巻きカメラ。
94年頃の価格は約6万円。
持ち出しには許可が要った。
   富士フィルム
   Finepix A201
2002年購入。我が家初のデジカメ。
シャッターが壊れ、修理のうえ
2007年まで使用。
    パナソニック 
     LUMIX FX07
2007年購入。初めて自分で買った
カメラ。性能が一気に向上。
レンズのゴミ問題で実働僅か2年。
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           学生時代の趣味
各地のB級グルメ食べ歩きや、古い車の整備・維持に夢中になっていた時期がありました。
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                  表紙デザインの変遷
何度かデザインを大きく変更しているが、現在もデータが残るのはごく僅か。
左から2003年3月、2004年2月、2010年7月、2013年9月のもの。2013年からデザインは不変であることが判明・・・。
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                  近年の活動実績
左から順に2010年2月の廃線巡り(中尾終点付近)、2012年10月の書籍出版、2019年3月の閉局20周年式典。
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          付録:取材で使用した機材
    最後に、これまでの諸活動で用いてきた機材等を参考のためご紹介します。
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    パナソニック 
    LUMIX FX40
2009年購入。
またもLUMIXで、長期に活躍。
しかし再度レンズのゴミ問題で
二度も修理。画質は良いが、
この機はレンズ構造が弱いか
2017年まで使用。
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     キヤノン 
    G9X MarkU
2017年購入。
高画質を求め1インチに移行。
操作性が悪いものの画質は良く、
小型軽量のため重用
2020年まで使用。
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    ニコン
    D7500
2018年1月に購入。
高画質と表現方法を追及
すべく、漸く一眼レフの
世界へ。APS-Cの限界を
感じ、2019年に売却。
行動の要:取材車の変遷
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    スバル R2
2007年購入。
敏捷性と狭隘路での都合を考慮して
選択。
スーパーチャージャー搭載、
ハイオク仕様。
2018年売却。
 
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    日産 シーマ
2009年購入。
広島・山口間の快適な移動と、
高級車への憧憬から選定。
4,500ccの高燃費と、自動車税
負担が重くなり2013年に売却。
 
    トヨタ クラウン
2014年購入。
シーマの不都合を解消する一台として選定。
3,500cc、ハイブリッド。
長距離移動も随分と楽になりました。
 2021/1/10
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■そして後世へ
 僅かな期間の利用から趣味へ、そして研究へと昇華した私のなかの山口市営バス。
 しかしながら世間における「山口市営バス」という存在は、閉局から20年を経た今や完全に歴史に埋もれ、ほぼ顧みられることなく、
特に若い世代の方々には全く馴染のないものになっているものと思います。
 
 一方で、交通局を解散させた後の山口市では、委員会を組織し、コミュニティバスの運行や各種割引制度、定時間隔ダイヤ、系統番号の
付与、交通フェスの開催など、山口市の地理的・歴史的宿命に抗うように、次世代の交通体系の発展拡充に向けた模索が続きます。
 
 こうした状況を踏まえ、私たちは「山口市営バス」を山口市の交通行政、交通文化史上の産業遺産として、又は将来の交通・地域づくり
に貢献し得る可能性を秘めた貴重な郷土の財産として再定義し、価値を見出し、何らかの形で後世に遺していけるよう、あらゆる
取り組みを進めて参りたいと考えています。
 
 引き続き、ご支援、ご協力等賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
     ソニー
     α7RV
2019年1月に購入。
赤バス最後の輝きを記録するため、
思い切った投資で遂にフルサイズ、
しかも高画素機に。
赤バスが全て引退したことから、
2020年秋に売却。
 
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キャノン
G5X MarkU
2020年8月購入。
α7Rの売却に伴い再びコンデジ生活。
高価だったものの、G9Xで著しく不満だった
操作性を解消したので満足。